秋も深まり、木々が葉を落とし始める11月から12月にかけて。
街も冬支度を始めるこの時期、ひっそりと、しかし確かに咲いている花があります。
少し肌寒くなってきた季節だからこそ、その存在がより鮮やかに映るのです。
今回は、この時期に見かけやすい花々をピックアップしてご紹介します。
🌼 菊(きく)
11月の代表的な花のひとつとされる菊は、色も豊富で、晩秋の庭や公園を彩る存在です。
「長寿・高潔」の象徴として日本文化でも重んじられてきた花で、
落ち葉の中でも凜として咲く姿は力強さを感じさせます。
11月の冷たい空気に映えるように咲いているのを見ると、
つい足を止めて見入ってしまうかもしれませんね。
🌸 冬牡丹(ふゆぼたん)
名前のとおり冬に咲く牡丹で、11月下旬から12月頃に開花し始める種類もあります。
春咲きの牡丹とは違い、寒さに耐えながらも色鮮やかに咲くその姿は、
「冬の花壇でも色が欲しい」という気持ちに応えてくれます。
寒風の中、風に揺れるボタンの花びらには、どこか凛とした美しさがあります。
🌺 椿(つばき)
冬の訪れを感じさせる花、椿。11〜12月から咲き始める種類もあり、
雪や霜が降る寒い時期にも鮮やかな花を見せてくれます。
茶室の前庭などで「椿の花と雪」などの風景が描かれるのもうなずける美しさ。
寒さが進む季節だからこそ、椿の色が暖かく感じられます。
📝 少し意識してみたいポイント
見つける喜び:冬に向かう時期、花が少なくなるからこそ、
ひとつの花を見つけると嬉しくなります。
色味の対比:落ち葉や冬枯れの風景に、色鮮やかな菊・牡丹・椿が映えることで、
「季節を感じる瞬間」が深まるかもしれません。
散歩の楽しみ:寒さを理由に室内にこもりがちな時期だからこそ、
少し外に出て散策してみると、思わぬ発見があります。
夕暮れが早くなり、冬の足音が近づいてくるこの季節。
寒さに備えるだけでなく、こういった「季節の花」も楽しむ余裕を持てたら、
心も少し軽くなるかもしれません。
――11月・12月だからこそ出会える花を探してみませんか?
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